思い出話とひとりゴト

ひょんなことから今日は
ある一人の女の子のことを思い出しました。


彼女が保育園で5歳か4歳の時のこと。
彼女(Aちゃんとしよう)
Aちゃんは絵を描くのが好きだった。
ところが、遠足や運動会といった
クラスで同じ時間に同じテーマで描くときは
なかなか描けなかったり
手で隠して、「見んといて」と言ったり
描き始めたかと思ったら
グシャグシャにしてしまっていた。

教室にクラスの友だちの絵が掲示してあると
Aちゃんは
「△△ちゃんのヘタクソ!」
「○○ちゃんのヘンなの!」
と、指をさして笑っていた。
Aちゃんの絵は、そこにはなかった。
(仕上げて描いてないから)

Aちゃんの家族はみんな明るくて楽しい。
それゆえに、お互いにお互いの短所を
笑いに変えて言い合うのが日常だった。
“おい、ブタ!”とか、“マヌケ!”とか。
(後日、Aちゃんのお母さん談より)

楽しくて仲良しなご家庭だったが
笑い合ってる中でも
実はAちゃんは傷ついていたのだろう。
(家族も本人も気付かないうちに)

Aちゃんは、他の友だちの絵の評価が厳しい。
それゆえに、他人から自分への評価も
人一倍、気にしている。
だから、みんなの前では絵が描けない。
逆に言うと
人一倍、他人からの評価が気になるから
他人への評価が厳しい。


「ねぇAちゃん、

Aちゃんが、お友だちの絵の悪口言ってるのを、他のお友だちが聞いたら
悪口言ってる人のことを良くは思わないから
きっと、そのお友だちもAちゃんの絵の悪口も言うだろう。
だから、悪口は自分のためにも言わないほうがいいんじゃないかな。

上手か下手か、それはあるかもしれないけど
△△ちゃんの絵はやさしくて
○○ちゃんの絵は面白くて、私は好きやわぁ。」


それからというもの、Aちゃんは
友だちの絵を馬鹿にする発言はしなくなった。
そして、手で隠さず堂々と
笑顔で絵を描くようになりました。とさ。


Aちゃん、今頃どうしてるかなぁ?
元気に頑張ってるかなぁ。



他人への評価が厳しいのが
絶対悪いとは思いません。
他人に厳しくて、それゆえに
自分にも厳しく常にトップレベルを築く人もいますから。

ただ、
そこまで自分を持っていくことができないと
かえって劣等感の渦に巻き込まれる可能性があるので
気をつけたほうがいい、ですね。


長いひとりゴト、でした。












chiisana hitorigoto

小さなひとりゴト